ヴィンテージの布
布の素材
布の織り 1 2
布の素材
天然繊維

コットン [COTTON] 

植物繊維。吸湿性に優れ、肌ざわりが良く
適度な保温性がある。洗濯や取扱いがしやすい。
実用性が高く、衣料から日用品まで
最も広く使われている素材。
デニムや帆布のように丈夫なものから、
まるでシルクのような手触りの
繊細で上質なものまである。

 

麻 [LINEN] 

植物繊維。通気性と吸湿性が良く
コットンやウールなど他素材との混紡も多い。
細い糸の上質なものから粗い資材用まで
さまざまなタイプがある。
丈夫だがしわになりやすい。
種類は亜麻、ラミー、ジュート、ヘンプなど。
洗濯により縮みやすいので、水通しが必要。







シルク [SILK]

ドレープ感、光沢、色彩の美しさがあり
軽くてしなやか。
吸湿性や放湿性に優れ
静電気がおきにくいが、摩擦に弱い。
基本的には水洗いは避ける。

ローシルク [RAW SILK] 

まゆから繰りだしたままの絹糸(生糸)のこと。
甘撚りの糸で織るため
不揃いで素朴な風合いになる。







ウール [WOOL]

一般的にはメリノ種の羊毛のこと。
温かく、繊維に伸縮性があるため
シワになりにくい。
撥水性があり、水分を含んだ状態で揉むと
繊維が絡み合ってフェルト化する。
基本的には水洗いは避ける。

アンゴラ [ANGORA]

アンゴラ山羊(モヘア)またはアンゴラ兎の毛で
毛足が長く、繊維の太さが細く、
感触はとても柔らかい。
軽さはウールの1/3でも
暖かさは3倍といわれている。
希少価値が高いので羊毛はじめ、
ほかの繊維と混紡されることが多い。







カシミヤ [CASHMERE]

柔らかさと保温力に優れ、
絹のような光沢感がある。
主にストールやコートなどに使用される。
カシミヤヤギ(インドカシミール地方のヤギ)の
表面の下に生えている柔らかい毛を使用したため
カシミヤと呼ばれている。









再生繊維

レーヨン [RAYON] 

植物繊維素(セルロース)を原料とした再生繊維。
独特の光沢感があり、柔らかく、
ドレープ性に優れ、美しいシルエットが表現できる。
麻・ウール・シルクなどとの混紡も多い。
縮みやすいので水洗いは避ける。

キュプラ [CUPURAMMONIUM RAYON]

綿の実から綿花をとった後に残る短い繊維
(コットンリンター)を主原料とした再生繊維で、
レーヨンに近い素材。
なめらかな手触りで服のすべりも良く
汗の吸収性も良いので、
裏地として使われることが多い。
やわらかくしなやかで、静電気がおきにくい。







テンセル [TENCEL] 

木材パルプから作られた
天然高分子のセルロース繊維(テンセル)を
精製して作られていて、
エコロジー性を追求した素材。
耐久力が強く、型崩れしにくい。
なめらかで肌触りが良く、
吸水率が綿より優れている。









半合成繊維

アセテート [ACETATE] 

天然のセルロース(木材パルプの繊維)を
原料とし、酢酸を作用させて作ることから
半合成繊維に分類される。
絹のように美しい光沢感とウールと同じような
ふっくらとした柔らかな風合いがあり、
適度な吸湿性・保温性の性質もある。
伸び縮みが少なく、シワにもなりにくい。









合成繊維

ポリエステル [POLYESTER] 

石油、または天然ガスや水、電気などを
主な原料とする化学繊維。
日光に当たっても変質しない強さがあり、
シワになりにくく
洗濯後にノンアイロンで着用できる。
静電気をおびやすい。
アイロンかけはあて布をする。

アクリル [ACRYL] 

保温性に優れふっくらと暖かく、
羊毛に似た性質をもっている。
ウールと混紡で使用されることが多く、
主に毛布、冬物のセーター、
コート地などに多く使われる。
カビや虫の害を受けないこと、
シワになりにくいことも特徴。







ナイロン [NYLON] 

石油を原料にした人工の高分子物質の
ポリアミドを繊維にしたもの。
水を吸っても重くならず、乾きが早い。
軽くて丈夫で、シワになりにくいが
熱に弱いのでアイロンは低温で。
静電気をおびやすく、埃がつきやすい。

ポリウレタン [POLYURETHANE] 

ゴムのような弾力性を持った
伸縮自在の合成繊維。
コットンやウールなど、
他の繊維に混ぜて利用される。
最近のストレッチ素材のほとんどは
このポリウレタンが数%混紡してある。

 

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